2012年大河ドラマ「平清盛」の時代背景を大予習しようず!!

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2000年代以降では義経以来の平安時代・もしくは源平の大河ドラマ。いつもは敵役の平清盛がなんと!主人公!!
う~ん。終わりが心配だなぁ・・・盛者必衰

めがね治部少輔『江』終わったな。後は『坂の上の雲』第三部で、来年からはいよいよ平清盛だな。

ぼじぃ市松歴史の中で巨悪とされた人物だな。現代から見るとどこが巨悪なのか判らないが、とにかく悪い人になってしまったよなこの人。

めがね治部少輔悪の印象が強すぎて、結局何をした人なのかイマイチつかめないんだよね。人物像が抽象的っていうか。

ぼじぃ市松清盛様と言えば、
音戸の瀬戸の開削を一日で終わらせたとか、
扇で太陽が沈むのを戻したとか、
高熱過ぎて胸元を歩いたネズミが丸焼きになったとか、
最後は駆逐した政敵達に呪い殺されたとか、
平家が滅亡しようとも頼朝の首を墓の前に持ってこい!と過激な遺言を残したとか
そんなところか?

めがね治部少輔今年も登場人物紹介する?

ぼじぃ市松いやぁ、源平は重要登場人物だけでもものすごくいるから無理。時代背景の紹介でいこう。中学の教科書レベルだけど。

めがね治部少輔というわけで主人公と時代背景の紹介です。どうぞ〜

平清盛 (松山ケンイチ)

平清盛平安時代は武士の身分は低かったといわれていますが、桓武平氏嫡流だったら話は別。臣籍降下したなかで、清和源氏と対をなす(といっても家格は清和源氏が上)武士の代表選手なんです。

白河法皇の隠し子(と大河ではなっています)。とんとん拍子に出世する。祇園神社(現八坂神社)との小競り合いで、一時は島流しか?と思われたが、罰金刑で事なきを得る。異母弟の家盛が急死後、安芸守に任じられ、西国への影響力を強め日宋貿易で莫大な利益を得る。

保元の乱では後白河天皇側に付き勝利をもたらす。その後も後白河法皇(天皇から法皇になっている)支持。それなのに、なぜか後白河法皇が色々やらかすので幽閉するにいたる。ここの流れは400年後の足利義昭と織田信長の対立にも似ているような気がする。

後白河天皇

後白河上皇。趣味は院政と幽閉です。

元々、後白河法皇とその取り巻きが悪い(としか見えない)のに、結果的に平氏(平家)独裁になってしまい、以仁王の挙兵から反平家との長い戦いが始まる。
反乱を契機に福原に遷都するが、結果的に失敗。
(私有財産での国都造営は日本史上類を見ないスケールのでかさだけど、遷都されなければ意味がないのですよ・・・)

本人はもの凄いが、息子が駄目(長男は別)という、信長の息子達か?と間違えるくらいダメンズ揃いの息子達が全国に飛び火した反平家の乱を押さえ込めるはずもなく、全国各地で造反有理の状況が続く中、熱病で死去。享年64歳。
遺言は
「我の子、孫は一人生き残る者といえども、骸を頼朝の前に晒すべし」

死後は、京都では木曾義仲に、陸地では範頼に、海では義経にやられまくり、ダメンズ達はあえなく滅亡に至るのだった。

悪逆非道と良く言われるけど、KYな後白河法皇を幽閉こそすれ、暗殺などはしてないし、源氏嫡流を根絶やしにしていない。同族の木曾義仲の息子斬首や兄弟を駆逐、奥州藤原氏を根絶やしにし、義経の子供(赤子)を海に投げ落とす頼朝や自分の子供や孫や頼朝の愛人の一族を族滅させる政子の方がよっぽどひどいと感じる。

「やったことがちっともおかしくなくても、相手への労りとしてにこやかに笑い・・・」なんてウィキペディアに書いてあるので、良い奴過ぎたのかもしれない。

清盛の謎

揚羽蝶家紋。

桓武平氏の代表家紋といえば、揚羽蝶。

そもそも武家の身分が低かったとは言え、桓武平氏は天皇の後裔なわけで、なんで出自が低いとなるのかが、イマイチ判らない。以後の700年の武家政権の為に出自=血統というイメージがあるが、封建社会以前はどういう観念で出自を決めていたのだろうか?さらには白河法皇の隠し子だってことなら、成り上がりじゃないよね?と思うんだけど、ここら辺を大河で解明して貰いたい!!

まぁ、京においては貴種の上下は、公家基準だろうから、武家の身分は低いんでしょうね。
(まぁ12歳で公卿補任されているから出自が低いというのは後からの創作なんだろうけど、大河ではどうやらそっちを採用するみたい)

貿易に出世の活路を見いだした平家

大輪田泊

清盛と言えば貿易。貿易と言えば、大輪田泊。

894年に遣唐使を廃止して以降、国家としては諸外国との国交を持たなかった日本は文化的には国風文化が栄え、諸外国の影響を受けない時代が200年ほど続いた。

官職独占する藤原氏を筆頭にした貴族政治に華が咲いた1000年代中期、摂関家と縁の薄い後三条天皇が即位、天皇家と摂関家との綱引きが始まる。その息子が白河天皇。上皇となり院政を敷き「治天の君」と呼ばれるまでに至る絶大な権力を握る。その後、摂関家と院政勢力の勢力争いに”力”で参加したのが武家勢力。権威と政治力と軍事力の3すくみの状態が続いていたが、武家の貴族化が進み政治力も握る。最初に力を握ったのは前九年の役で活躍した河内源氏(清和源氏)筆頭の源義家。そして同じ源氏でも系統を別にする村上源氏(公家源氏)も台頭し大河の舞台となる1100年代へと移行する。

一方中国では金が勃興し北宋が滅亡し中国南部で南宋が再興する。統一されていない中国は漢民族っぽい方が打ち立てた国が正統王朝となるので、南宋が日本にとって国家として認める正統な中国となった。この宋、不思議な事に戦争には激烈に弱いがめちゃくちゃ金持ちで文化的という不思議な国で、貿易に熱心な国でもあった。ここに目を付けたのが、清盛の父(大河では育ての父)の平忠盛白河法皇に取り入るために、私貿易を行い、舶来品を献上し、昇殿を許されるに至る。(育ての)父の莫大な財力による出世を目にした清盛は博多を開き、瀬戸内海航路を掌握し大輪田泊を拡張し、”国交を樹立し”貿易振興策を行う。
清盛が幼少の頃の最強武士と言えば河内源氏だったが、財力を基盤にした軍事力の増強で平治の乱以後は平家が台頭し源氏勢力が弱体化した。

源氏と平氏の不思議

源氏には天皇後裔の一族が多いんですが、「源」という姓(かばね)は天皇の子供もしくは孫が臣籍降下した時に付けられる姓。財政基盤が弱い時代は(今で言う)宮家を創設する事ができず無理矢理。
また天皇になれないで飼い殺しにされるのは嫌だ!と野心を燃やす王達が自主的に臣籍降下したときに与えられる名前。

だから源氏とひとくくりに言っても、有名どころでも清和源氏と村上源氏は全く関係ない(天皇繋がりという意味では遠い親戚)。源氏系統をあわせて源氏二十一流とも言う。源氏長者という源氏姓の名誉会長的な地位が存在し、基本的には村上源氏が踏襲していた。なんとなく結束が堅いイメージがある。

しかし同族(血族同士で)相争うケースが多く、内訌による死が多い。意外と血塗られた家系なんだけど、なんか原因でもあるのか?そういえば「江」の息子達も兄弟相争うしな。同腹が仲悪くて、異母兄妹が仲が良いという。

平氏は三代目王つまり天皇から見て曾孫にあたる王が臣籍降下した時に付けられる姓。最も有名なのが桓武平氏で、それ以外にもいくつか平氏姓はあるが、基本的に桓武平氏からの嫡流・庶流がメイン。だから血統的には結束が強くても良いはずなんだけど、基本的に平氏と平家(平清盛系)の場合、庶流とはあまり連携していない。鹿ヶ谷の陰謀でも荷担する平氏はおり、北条氏も自称桓武平氏だけど、裏切っちゃってる。
つまり源平合戦は源義家流と平忠盛流の100年にわたる武家のイニシアティブを握る争いであるというのが、本当のところだろう。これに守旧派の藤原氏・院政勢力の思惑が交錯し、複雑化し、長大な物語となったんだろうなぁ。

鎮護国家思想の破綻

(大河ドラマ上の)実の父とされる白河法皇の権力は加茂川の水・双六の賽・山法師以外は思い通りになるというほど絶大なものだった。加茂川の水・双六の賽は自然や運なので仕方が無いにしても、山法師は延暦寺や興福寺などが行った、理不尽な要求を突きつける為に、朝廷にご神木を担いで訴えるいわゆる強訴の事。

「いやいや、それは無茶言うもんや」なんて断ったら最期、暴れ回った上にご神木や神像仏像を門の前に放置して、行政執行を留めさせるという暴挙にでるのである。そもそもご神木やらなんやらを持ち出してるあんた等の方が仏罰神罰が当たるんじゃないか?とは思わず(思えず)、結局要求を飲むしかないのであった。

強訴が頻発する為に護衛の為武士を用いるようになり、その後武士が台頭するようになったと思えば、強訴は必然であったのかもしれないが、鎮護国家思想の枠組みの中では、足利義教や松永久秀、織田信長といった、邪魔する奴は指先一つでダウンさせるような事は想像するだけでも仏罰神罰が当たると思われていた。それでも庶民や武士は強訴に疑問を感じていたようであり、強訴は結果的に鎮護国家仏教の衰退と鎌倉仏教の勃興を招いた遠因であるとも言えそう。

ぼじぃ市松と、まぁこんなもんか?

めがね治部少輔うむ。ちなみ今回の注目のキャストは誰だ?

ぼじぃ市松もちろん松田聖子と中井貴一だろ!

めがね治部少輔なんで?

ぼじぃ市松ちょっとまえのタッキー版義経で頼朝演じていたじゃん。あの陰湿な頼朝イメージがどうも払拭できずにいるんだよね。たぶん主人公の親父だから良い親父になるんだろうけど、同時代の別の人物を演じるってのもなかなかすごいなぁと思ってさ。

めがね治部少輔なるほどね。まぁ平家を滅亡させた男を演じた人が平家興隆の礎を築いた人を演じるってのも面白いよな。

ぼじぃ市松あと、ちょっとかわいそうなのが平安のあばずれ常磐御前を演じる“武井咲”ちゃん。あの子まだ10代だろ?印象悪くなっちゃうんじゃないか?

めがね治部少輔いやいや、大河補正かかるから悲運の女性になるって。敵の妾になったという意味ではヒデー女と思うけど、それによって義経が保護されたと思えば自分のみを犠牲にして子供を守った女性として優秀なんじゃないか?

ぼじぃ市松まぁそう言われればそうだな。最期に超はまり役は“杏”演じる北条政子!!これは完全に狙ってるでしょ!NHKが勇気を出して民放との合作したよな!妖怪人間ベラの前世は北条政子だった!!めちゃくちゃ納得。

めがね治部少輔お・お前色々敵に回すな・・・・。それに、妖怪人間のベラはめちゃくちゃ良いヤツだろ。
おれは、ARATA演じる崇徳上皇な。ミスター呪い。どろどろなキャラクターを期待するね、こりゃ。

ぼじぃ市松まぁとにかく、陰謀蠢く平安末期、怨念が怨念を呼び魑魅魍魎が跋扈した平安京。どす黒い陰謀の国を源平の争いにより尚武の国へと導いた第一人者、平清盛ものすごく楽しみです。

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2012年大河ドラマ「平清盛」の時代背景を大予習しようず!!” への4件のコメント

  1. ピンバック: CTソリューションズのブログ » Blog Archive » 平清盛

  2. うーん・・・ちょっと納得いかない記述が
    常盤御前を「あばずれ」って言うのはどうなの?と思いました
    ネタで言ってるにしてもちょっと酷いような・・・・

    伝説では絶世の美女だし、義朝、清盛、一条長成と男性を渡り歩いたのは事実ですが、
    かといって色香で男性を惑わしたような明白な記録は見たことありません
    まさかそれだけを取り上げてあばずれ扱いですか?違いますよね?

    そもそもがそんなに身分の高くない人だし、流れから見ても、男側の都合で盥回しにされたと言った方がいいんじゃないでしょうか?
    物語上の美しい(笑)逸話をさっ引いたとしても、
    あばずれと言われるようなことはしていないと思うんですが・・・
    というか、あばずれと言われるほど記録もないですよね。どうしてあばずれという人物像が浮かび上がったのか不思議です
    (逞しい女というならまだ納得はいきますが・・・)

  3. > 白ウニ様
    お気を悪くされたようで、申し訳ございませんでした。このような冗談サイトですので、どうかご容赦いただけますと幸いでございます。

  4. お返事ありがとうございます。ちょっと神経質かなぁ、とは思いましたが、
    やっぱり「あばずれ」自体、(ネタにするにしても)あんまりいい言葉じゃないですからね。どうしても気になりまして
    あばずれって、今風に言えば売女やビッチですからねえ・・・
    常盤御前にその言葉に当てはまるような逸話や資料は(現在は)無かったはずですし

    あ、でもこの件意外は、全記事とても楽しく、興味深く拝見しました
    気を悪くするなどとんでもない、こちらこそ歯に衣を着せぬ発言、失礼いたしました

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