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幕末・明治

2015年は大河ドラマ「花燃ゆ」で燃えに萌える!

「誰やねん」。こういう声が多く聞こえてくる次回の大河ドラマ。主人公はかの吉田松陰の妹「杉文」。お、おう。
しかしながら、大河ドラマの視聴がライフワークになっている諸兄においては、文句を言いつつもやはり毎回見られることでしょう。ということで恒例の予習とまいりましょう。

大河ドラマ「花燃ゆ」

ぼじぃ市松いきなりだが、2014年の大河が大物・戦国・人気武将だったから、ちょっと心配だよな「ふみ」ちゃん。

めがね治部少輔友達みたいに言うなや。まぁでも八重よりもキツそうやな。本人のイメージが全くない。久坂玄瑞の奥さんは吉田松陰の妹。っていうトリビアレベルだろ。

ぼじぃ市松旦那は結婚後、テロのレベルがどんどん上がっていくっていうね。まさに内助の功やな。

めがね治部少輔おまえ、幕末ファンを完全に敵に回したぞ。とはいえ、存在感薄いな「ふみ」ちゃん。

ぼじぃ市松まぁ封建社会では仕方がないかもしれないが、幕末維新の時代の女傑といわれる人物には入らないよなー。

めがね治部少輔しかし、だからこそいろんな解釈ができる。物語を広げられるっていう「江」式のドラマにするんかな?ちょっと嫌だな。

ぼじぃ市松どうせならいろんな女性と会ってる設定にしてほしいよな。旦那はテロに忙しいので私は女子会やってます。な感じで。

めがね治部少輔おぉそれいいな。でも存在感薄い上にドラマも薄くなるやろ。

ぼじぃ市松というわけで、2015年版幕末萌え女子ランキングいってみよー。

めがね治部少輔ドラマキャスティングですらないのね。

主人公:杉文(井上真央)

杉文

今回の主人公にして、放置プレイの第一人者。

吉田松陰の末妹にして、久坂玄瑞の妻。というだけで、あぁこの人かわいそうだなと想像してしまう女性

前述の通り、文の旦那玄瑞は幕末きっての行動派として知られ(まぁ文のお兄さんはその上をいく行動派なんですが)、ほぼ結婚と同時に京都・江戸に遊学。安政の大獄後、尊皇攘夷の急先鋒として活動する。

対馬をロシア人が占拠した折には、対馬下級藩士をアジテーションしたり、藩内の公武合体派を攻撃しようとするも、京都て謹慎させられたり、朝廷の尊攘派と結託し幕府を攘夷へと促したり、江戸で英国公使館を焼討ちしたり、開国派の象山を長州に招聘しようとノンポリぶりを発揮したりしつつも、一旦、地元に戻り下関で外国船を砲撃し逆襲されたりと大忙しの夫。

まぁこんなことやってれば、朝廷だって長州やばすぎじゃね?ってなります。そんなこんなで、政変によって朝廷から遠ざけられた起死回生の策として、京都で大暴れを試みるも大西郷に鎮められ、関白邸で自刃。いろんな大河で結構年齢のいってる人が演じているため、結構いい年なのかと思ってたら、この時玄瑞25歳。足掛け6年の結婚生活に幕を閉じる。ちなみに玄瑞は京都の現地妻に子供産ませてます。

姉”寿”の夫が天下泰平の世だったらおそらく最も出世していたであろう人物で、名門萩明倫館卒の秀才。松蔭との親交も篤く、藩内でもハト派に位置していた。

行動派の玄瑞の思想に理解を示しつつも、義妹の境遇を案じていたらしく、寿死後文と再婚する。
その後は夫唱婦随、夫とともに明治維新を盛り上げていくのであった・・・。
ってあれ?八重の桜と同じパターンじゃね?

  • 萌え度 0
  • 薄幸度 ☆☆☆☆

でも晩年は幸せっぽいから良し。

楠本イネ

楠本イネ

元祖ハーフ有名人として幕末を席巻!

民放ではドラマ化されてる人物ではあるけど、江以来のマイナー女性を主人公にし周りの男たちを描く手法では描ききれないほど、超大河級の人物。マッサン人気に乗じて、やってみるのも良いのではないか?と思ってみたり。

シーボルト事件で有名なシーボルトを父に持つ。親父が神聖ローマ帝国出身ってのがなんとなくすごい。
当時の女性としては類まれな行動力を持ち、父の経営していた鳴滝塾門下の弟子たちから医学を学ぶ。

その後日本西洋医学の祖といわれるポンペにも師事するなど勉強熱心な上、専門の産科に関しては優れた腕を持っていたそうだ。

さらに伊達宗城、福沢諭吉など開明派と交流を持つなど、本当の意味での幕末の実践派はイネなんじゃないか?と感じてしまう。
またあのおでこの広さに惹かれ恋心を抱いたのかは全く不明だが、村田蔵六こと大村益次郎との淡い恋で知られる。
今回出るとしたら、桂←→蔵六ラインでちょっと出るか。期待薄。

  • 萌え度 ☆☆
  • ウーマンリブ度 ☆☆☆

娘の名前のつけ方が信長的。

和宮

和宮

徳川家存続の立役者
幕末の大奥関連では大抵出てくるので、知らない人はいないと思う。
大抵美人女優がやるので間違いなく美人なんだろう。うん。絶対にそうだ。

江戸大奥との軋轢からどうしても高慢な女性というか、悪役臭が漂う人物。

しかし、禁中法度で情報統制・経済統制されている朝廷に最新情報などが入るはずもなく、ミヤコがすべての朝廷で育った和宮にとって関東下向なんて、現代人が火星人と結婚しろと言われているようなもんなわけです。

しかも武士。ありえないです。そんな野蛮人。

それでもこれでも公武合体のシンボルとして大事にされると思いきや、鹿児島の芋姑にはいびられるし、御所流のしきたりを否定されるし、と散々な目にあっても、同い年の夫”家茂”とは仲が良かったらしく、家茂死後も江戸に残る。

何の因果か戊辰戦争では元婚約者を総大将とする朝廷軍に江戸を攻められるが、自らも奔走し江戸城無血開城へとつながる。
志士系幕末では登場はしないだろうなぁ。

  • 萌え度 ☆☆☆☆☆
  • 江戸の母度 ☆☆☆

当たり前なんだけど明治帝の伯母なんだよな。

高杉雅

高杉雅

こっちが主人公でも良かったんじゃないんですかーー!!

玄瑞と並ぶ尊攘派の巨頭、高杉晋作の正妻。
誰も彼も◯◯一の美女と書かれるので、どうしたもんか?なんですが、彼女は防長一の美女。

彼女の婿探しもくじ引きなので、まぁしょうがないんですが、晋作も初夜後長州藩籍の軍艦で処女航海に出る。
あ、下ネタではありません。

「本を読め」といった手紙とプレゼント(本)を送られたり、武士の妻たるもの和歌くらい詠めるように勉強しとけなどの、愛情溢れるエピソードが多々ある。
晋作本人は愛人おうのに首ったけです。

登場はするともうけど、こっちが主人公の方が絶対ドラマ的には受けると思うんだけどなぁ。正妻と愛人のバトルもあるし。

  • 萌え度 ☆
  • 昼ドラ度 ☆☆☆☆☆

晋作死後はおうのと仲が良かったそうです。

千葉さな

高杉雅

幕末萌えといったらこの人が大本命?
(なおこの画像は千葉さなではなく、千葉周作の孫の千葉貞)

千葉道場の鬼小町。坂本龍馬の許嫁。龍馬の長刀の師匠でもある。(ちなみに、龍馬が免許皆伝なのは長刀だけです)

長刀の達人で伊達宗城の息子宗徳に勝っている。

伊達宗城にも「左那ハ、容色モ、両御殿中、第一ニテ」と宇和島藩江戸屋敷に出入りする者の中でナンバーワン美人と評され、面食いで有名な坂本龍馬にも(当時の)年輩だけどいい女と評されている。
乙女への手紙に書いてるから嘘は書かないはずだ。
ちゃっかり「平井加尾よりも上」とか書いてる。なんだこいつ。

実際萌えキャラだったか?というと最強女子なので違うと思うが、夢は壊したくない。

登場するタイミングがないよなぁ。桂小五郎が主役ならまだ可能性があったんだけど、玄瑞の交友関係がちょっと極端だからなぁ。

  • 萌え度 ☆☆
  • 北辰度 ☆☆☆☆☆

思わせぶりは一人の女性を不幸にするというお話。


めがね治部少輔・・・・、え?もう終わり?
幾松とかエラカヨとかもっといるだろ?
メジャーかつ美人どころが!

ぼじぃ市松え?そこらへん登場すんじゃない?と思ってさ。
あと幾松さんで萌えないでしょ?実際。

めがね治部少輔ま、まぁな。でもだったらせめて愛加那とかさ。

ぼじぃ市松愛加那。確かに萌えだな。リゾラバだしな!
でも西郷どんの話とかであまり愛加那って登場しないよね。あれセコいよな。

めがね治部少輔大ボスすぎて、西郷どんが主人公になることが少ないからな。
あと、おいどんは不器用でごわす。な雰囲気があるのにやることやってんじゃん!と思われたくない誰かの陰謀とか。

ぼじぃ市松陰謀はないだろうけど、西郷どんの恋愛話ってのがいまいちピンとこないってのはあるし、なんか笑えちゃうからな。豚姫だしな。

めがね治部少輔それにしても江以降の本人はあまり有名ではない女性を主人公にして歴史の英雄を数々フィーチャーする方法は、最初の不安感が半端ないよな。

ぼじぃ市松不安感どころか、相対的に再来年の「真田丸」への期待値が高まりまくるよな!

めがね治部少輔それな。八重の時もその次が黒田官兵衛!っていうのがあったから、今年の大河は途中リタイアになりそうだなと思っていたんだけど、実際はゴルゴ八重だったり、前半後半でしっかり物語が分かれていて飽きのこない構成になっていたりで、面白かったけど視聴率はきつかったみたいだし。

ぼじぃ市松できれば本人のエピソードで十分期待できる人物を主人公にしてもらいたい。もしくはマイナーでもいいから違うアプローチでやってもらいたいよな。
最上徳内でインディージョーンズ風に最上徳内~最後の択捉~とか最上徳内~失われた樺太~とか。

めがね治部少輔実に政治的ナイーブなタイトルをつけるなぁ。
まぁ戦か政治が中心の大河の中、そういうのもありかもしれん。
封建社会の中でなぜか割と自由に冒険できた男の話。出世したり罪人になったり忙しい人だけど少なくとも蝦夷地開拓の先鞭をつけた人という意味ではもっとフィーチャーしたいところだ。

ぼじぃ市松とは言え、マイナー女性大河だと今まで忘れられていた場所にスポットを当てることができるので、いいかも。
群馬県令になった文の夫”楫取素彦”って言うと「ふ~ん。群馬かぁ」って感じだけど、戊辰戦争の折、小栗上野介を斬首した。ってなるとやっぱ世情不安定だったから優秀な人が県令として赴いたんかな?とか思うもんな。

めがね治部少輔そういう見方であれば楽しめるかも。
ということで、官兵衛後の反動が怖い2015年大河ドラマ「花燃ゆ」を見て幕末萌えしよう!

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