日本史に燦然と輝く、レジェンド・オブ・鬼嫁たち

古来、日本の女性の権利は守られていなかった。ただの政治の道具として利用されるという儚い存在だった…
などといったことがよく言われます。が、歴史を驚かすすげぇ女性達がいたのも事実なわけで。まさに女傑。どの時代もお母ちゃんは怖いのです。

ぼじぃ市松保元の乱・平治の乱も終わって、いよいよ平家の天下だな大河ドラマ。こっからぐぃっとくるぜぇ。DQNな法皇幽閉したと思ったら、いつの間にか壇ノ浦で入水滅亡してたぜぇ。ワイルドだろぅ。

めがね治部少輔芸人めざしてんの?
それにしても”清盛”、視聴率低迷のわりにはおもろいよな。あれみてたら、鳥羽上皇と崇徳上皇、ドラマ上では絶体親子だよな。リアクション一緒!璋子も罪つくりな姫だよな。はっきりいってやればいいのに、あんたら一緒って。

ぼじぃ市松なー。しかし得子は未だ健在すね。松雪泰子の演技が良いってのもあるんだろうけど。崇徳懐柔の時には毒が抜けたかな?とも思ったけど、これからもう一回は女帝として仕事があるからな。

めがね治部少輔それにしても歴史の前面にでてくる女性陣はとにかく男を圧倒する。裏ボス的なレベルが違いすぎる。戦国の三英雄も幕末の三英傑も、かの女性の前には消え入りそうだ。

ぼじぃ市松数が少ない分だけ際立つよな。いやぁオレのお母ちゃんにはなってほしくない。

めがね治部少輔とりあえず、今出てきた璋子や得子は省くとして、北条政子・日野富子・池の禅尼・巴御前・淀殿・江・・・・

ぼじぃ市松いやいや、そんな多くなくて良いでしょ、長いと飽きるし。つーことで、薬子・政子・富子でいこーか。

めがね治部少輔薬子、マイナーやがな…


藤原薬子

〜藤原式家全盛の姫、彼女の自由奔放な性格が式家没落を招く〜

嵯峨天皇
「兄さんと薬子はんには、ほとほと飽きましたよ。坂上田村麻呂を召喚して事なきを得ましたけど。」と嵯峨天皇
南家が権力の座から後退すると、次第に勢力を伸ばしてきた藤原式家。
その式家の勢力を安泰なものにする為に宮中へ送り込まれた姫、それこそが、そう薬子。KUSUKO。

薬子は、長女が桓武天皇の皇太子、後の平城天皇の宮女(女性官人)として仕えてから、平城天皇との距離を縮めていく。
傾城傾国の美女?だったのか、皇太子は非常に薬子を気に入り、不倫の仲となる。(薬子自身は、中納言・藤原縄主の妻)薬子は、他の権力者とも通じていると噂され、これに桓武天皇は激怒し薬子は宮中を逐われる。
なんだ、やっぱ宮中ってどろどろなんじゃん!と思った人、正解!基本恋愛がらみで○○は平安時代ずっと変わりませんね。

桓武天皇が崩御し、平城天皇が即位するとさっそく薬子は呼び戻され、陛下の愛を一身に受ける。もう愛されまくり。
薬子の兄の藤原仲成もついでに権力を持つことになり、兄妹で朝廷パーリナイッ。
悪女は自身の愛を政治に反映させちゃうので悪女と呼ばれるんだけど、薬子も同様の道を歩む。
男ってのはだらしないもんで、一人の女性を強く愛し過ぎちゃうともう他の事がまったく視界に入らなくなるようで、平城天皇も同様、親父が遷都した平安京を捨てて(ついでに天皇も譲位して)平城京に引っ込んでしまう。

平城上皇からしてみれば、「薬子、これからは一緒に幸せになろうネ!」なんて思っていたんだろうけど、薬子としては、「あんたなにやってんの!!しっかりしてよ!あんたのこと好きなのは”天皇”だからなんだからネ!(権力の無い)上皇には興味ないんだから!復位復位!」と平城上皇の尻を叩きまくり、上皇もその気になっちゃう。なるなよ。

ついには、平安京政府と平城京政府の元祖南北朝状態になり、緊張状態に陥った朝廷(嵯峨天皇方)はリビングレジェンド坂上田村麻呂を担ぎ出し、平城上皇勢力を駆逐する。
お、どうやらいつの世も、天皇vs上皇のガチンコ勝負は天皇側に分があるようだ。

その後、兄・藤原仲成は事件の首謀者として射殺され、薬子は自害。平城上皇は出家となった。
ちなみにこの藤原仲成以降、保元の乱で処刑される源為義まで、平安時代で公式に死刑執行されることはなかったんすよね。いやはや為義さん不名誉な歴史の残りかた・・・。

鬼嫁、悪女というよりはちょうど50年くらい前のお隣の唐にもいた、傾城の美女・楊貴妃と同じでかなり美人で、ちょっとバカで、ちょっと兄弟(家族)思いだけだったのに、権力の側にいたから悪女にされてしまったかわいそうな人に思えてならない… 気もしなくもない。

教科書などでも式家の栄光と没落の根源として書かれていて、ちょっとかわいそう。
戦国時代で言うところの淀殿って感じかな?


北条政子

〜元祖御台所。これぞ傑女それが尼将軍〜

北条政子
「次はどなたを屠って差し上げましょうかねェ。うふふふ」と天性のサディストっぷりを発揮する尼将軍。怒らせたら最後だが、怒ってなくても怖い。
この人はすごい。

時政がすごい説もあるけど、その時政すら政治的追放に追い込む政子はすごい。間違いない。

伊豆へ配流になった頼朝を奇貨とし、政子を妻に娶らせ平氏勢力を糾合し、ついには平氏嫡流の平家を滅亡に追いやった父、時政。

将軍の舅として権力を握る予定が、本物の板東平氏達が重臣であった頼朝政権時には Some of them な北条家。ってかあたりまえでしょー。
朝廷が外戚衆と治天で争って権威失墜したのに、それのお陰で幕府が開けたってのに、何アホな事考えてんの?と思ったであろう頼朝は、武家の棟梁にあるまじき”落馬”で死亡。

こっからずっと北条家のターン
源氏宗家? あー、いましたねそういうの。そういえば。

  • てめえカリスマでもないのに専制政治なんて100万年はえーんだよで将軍ほったらかしの合議制をしく
  • おめー初代様の負け戦見逃してやったからって調子にのってんじゃねーよと梶原景時滅亡(直接手を下さず)
  • 比企氏滅亡
  • 頼家幽閉
  • 頼家入浴中に暗殺(だから入浴は気をつけろと by 義朝祖父)← 実の子です
  • 頼家の嫡男殺害 ← 実の孫です

ここまでが父時政と弟義時との合作。ここからが尼将軍の本番。

  • 時政と政治的対立が起こり、時政を出家させ追放 ← 実の父です
  • 朝廷と幕府のバランサーとして実朝が朝廷での官位をちゃくちゃくと伸ばすと、実朝が甥に暗殺される事件勃発 ← 被害者”実の息子”と加害者”実の孫”です
  • 後鳥羽上皇率いる院政勢力との対決を“頼朝の恩”を掲げ見事勝利

承久の乱は結果として、朝廷勢力の沈黙を生み、その後、朝廷親政が後醍醐政権以外一度も行われなかった事を見ると、日本史史上最も重要な内戦を位置づけることもできる。

が、実子・孫を暗殺し、旦那も怪死してる上に朝廷に弓を引いた張本人は、そこまで非難を受けていない。でもこれ松永久秀とか織田信長の比じゃないよなマジで。
指導者・政治家としては非常に評価が高いが、家庭を顧みない日本ウーマンリブ協会会長といったところか?


日野富子

〜この夫婦結局なにがしたかったのか分かんないんですよホンマ〜

応仁の乱
富子の財のもとで繰り広げられた、史上最大のサバゲー。それが応仁の乱。みな、富子を喜ばせようと必死になったという。
まずね、日野富子と義政の間に子供がなかなか出来なかったってのは嘘でしょ。
なかなか男子に恵まれず、義政の弟義視を後継者とした。ちなみにこの時の富子24歳、義政28歳。

16歳で結婚して、一度は男児を産んだが夭折。その後は女児を2人ほど生んでるわけですよ富子。
人間50年のご時世とは言え、まだまだ養子迎えるには早いでしょ。

と、思ったら案の定翌年男児出産。これってちゃんと学者とかが調べたらなんか別の理由が分かると思うんだけど。当時は24歳女性はオワコンとかだったのか?いやそれはさすがにないでしょー。
富子の野望がなんらかあってもおかしくないもんね。

んで、管領家と六分の一殿や三管領の家督相続も絡んだ、日本全国家督争いブームな「応仁の乱」になるわけだが、富子の凄味はここからだー。

24歳でオワコン扱いを受けた富子は27歳の時から始まった応仁の乱では東軍支持に回るが両軍に金を貸し付け、金融界のドンとして名を馳せる。ナニワのなんとか。いやまさに死の商人。

息子が将軍位に就くと、いろいろあって別居中の旦那の家に移り住む
だからあんた原因でしょ?と義政は家を明け渡し出て行く。
元祖草食男子つーか足利将軍家はこんなんばっかりのイメージを作った張本人。お父ちゃんのくじ将軍・足利義教を見習えよ!

応仁の乱が収束した頃には当時としてはマジでオワコン化した富子。
しかも旦那と別居中。さらに息子の死去で、あ〜あ今までなんだったんだろうね?な結末で終わるかと思いきや!

富子の妹が義視に嫁いでいて、その息子の義材を将軍にすえることを旦那の義政と合意
おおうぅ。
スピルバーグでも思いつかない展開。

Q. 富子にとっての応仁の乱の意義と意味を述べよ

A. 特にない

黙ってられないのが、義視。
義政死後対立する。そりゃそうだ。
しかし翌年死没。
さらに将軍にすえた義材とも対立。
義材を追放し、義政の甥の義澄を将軍に就ける。

Q. 富子にとっての将軍とは結果的に何であったのか述べよ

A. 何でもない

と、何がしたかったのか全く分からない壮大な夫婦喧嘩のおかげで戦国時代が始まり、数々の英雄が出て来たと考えれば、ただの徒花ってわけじゃなかったんだなって納得で・・・・きないです。

ちなみに政子死後、西軍方だった大内氏が義材(義稙に改名)を担ぎ上げ義澄を追放する。大内氏帰郷後には・・・(ここからエンドレス)・・・


ぼじぃ市松もうレベルが違いすぎてスカッ!とするな。

めがね治部少輔やりたい事もわかんないしな。全部、没落とか滅亡とか衰退に向かってる。

ぼじぃ市松政子は北条家にとっては良かったかもしれんが、為義流源氏にとっては結局平家を滅亡させた後の18年後に滅亡だもんね。驚異的スピード。
しかも平家より勢力弱いし。
普通傾城傾国っていうと儚き美女だけど、豪腕マザーだもんな政子の場合。傾くレベルじゃないし。

めがね治部少輔マイナーだが薬子は当時天皇と上皇はどっちが権威が上というのがなかったらしいからね、薬子の変によって上皇はあくまで退位した天皇(つまり権威あっても権力なし)となった意味ではよかったのではないかな?
まぁ白河上皇が治天の君になってからは変わっちゃうけど。

ぼじぃ市松薬子に関しては、頑張りきれなかった平城天皇にもちょっと罪があるかな。まぁレジェンドオブ征夷大将軍登場はビビるけど。

めがね治部少輔富子は気持ちは分かるが短絡的だよな。もっと計画的に考えようぜ!と言いたくなるが、言った瞬間に追放だろうな。

ぼじぃ市松富子は金融家として評価すべき。後の岩崎弥太郎も富子の手法に学んだとされている。嘘だけど。

めがね治部少輔まぁ、男とちがってヒャッハーがないから、ドン引き要素はあるにしても、まぁなんとなく爽やか… か?悩みどころだね。

ぼじぃ市松結果として、薬子負け・政子圧勝・富子判定勝ちって感じで、鬼嫁もありって感じだな。俺の嫁だったら断固拒否だがな。

めがね治部少輔人としてなしじゃねーかよww

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書籍「ビジュアル日本の名将100傑」読みました。

ビジュアル日本の名将100傑

ビジュアル日本の名将100傑

ささ、今回の書籍レビューは、「ビジュアル日本の名将100傑」
アスキー・メディアワークスの歴史魂編集部発行の、日本史上綺羅星のごとく輝く名将たちをカッチョよく紹介する書籍です。
歴史魂さんが、光栄なことに当サイトを読んでいただいていたようでご献本いただきました!
ありがたや!

濃い内容。かなりマニアック。

で、結論から申し上げますとですね、「濃い」。いやぁ、濃ゆい。
資料としても一級かと思います。
表紙などのイラストが今風な感じもあって、古風な歴史ファンは敬遠しそうな印象を受けますけどね、これ、一度中見たほうがいいですよ。

Amazonで「なか見!検索」できますので、こちらでちゃっかり見ておいてください。

ビジュアル日本の名将100傑 [単行本] – Amazon

時代解説
それぞれの時代解説がしっかり入ってる。歴史好きなら特定の時代の食わず嫌いはあきまへん。

日本通史での名将の紹介がされているわけですが、単なる人物紹介に終わらず、しっかりとその時代時代の「時代説明」がされていますので、自分が詳しくない時代の人物もイメージしやすく興味をもつキッカケになりやすそう。
「名将の系譜」と称して、各人物の戦略・戦術面での類似点が掲載されているとこもいい。
いいね、そうそう。あー、そうきたか。かなり、いい。
文章もかなり硬派な書き方で、正直初心者向けではないくらい。かなりマニアック。
それぞれの戦での戦術解説などもされており、それぞれが名将たる所以もしっかり理解できます。

それぞれの武将に対する印象を楽しむ。

そもそも、イラストの質がいい。
書籍自体がオールカラーなのでどのイラストも映えてます。ページの下部には実際に描かれたイラストレータさんのコメントが掲載されており、どういう印象を持って描かれたのかしっかり伝わる。このコメントを読んで共感するなり俺ならこうだと考えるのも本書を楽しむ一端でしょうかね。

大海人皇子
最初に出てくるのが、大海人皇子(天武天皇)。いきなり割りとマニアック。

楽しみ方といえば、そもそも100人に絞られてますからね。
そこも、「ああ、この武将入ってる!わかってるなぁ」とか「俺の好きな武将が入ってねぇ。こう書くけどなぁ」と思案するのが愉悦でしょう。

個人的に、紹介されてて「わかってんな〜」と思った将が以下。

  • 藤原隆家
  • 土岐頼遠
  • 村上義清
  • 織田信忠

特にイラストがいいなぁ、と思ったのが、

  • 太田道灌
  • 明智光秀
  • 児玉源太郎

100傑リスト
100傑に選ばれた英傑たち。選考の漏れた方々、残念でした!

他にもいっぱいいますけどね、よく100人に絞ったなぁというのが率直な印象。
編集の方はさぞ大変だったでしょうね。絶対、断腸の思いで割愛したケースもありそうです。

選考に漏れた将の方は、ぜひ次回がんばってください。まだまだチャンスはありますからね。
ご健闘、期待申し上げます。

ぐぬぬな点

ただ、献本いただいたからと言って褒めてばかりもいられないぜ。
そこは、”悪党”な歴史雑談録。So Punk。
大人の事情に逆らうぜ。

個人的に、ぐぬぬに思ったのが、イラストが華麗すぎて読者のイメージが固定化されてしまいそうだ、という点。
できれば、その人物の実際の当時の肖像画など、小さくてもいいので一緒に掲載して欲しかった。ギャップがあっても楽しめるし。
(まぁ、当時の肖像画もその人物の死後に描かれたものが大半なんで、似てないケースも多いでしょうけど)
それくらいですかね。

日本通史に興味を持ってほしい

がっつり良著なんで、歴史ファンの方にはぜひお手元に置いておいてほしい。そんな書籍です。
特に、戦国時代や幕末などのある程度特定の時代が好きな方は、この本で日本通史にぜひ興味を持っていただきたい。そんな書籍です。
歴史魂さんの狙いもそこにあったんじゃないかな、と。
読めば、馴染みに薄かった時代でも、新たに贔屓の武将が見つかるんじゃないですかねー。

歴史魂さんって?

この書籍の著者である、歴史魂さんの情報は以下のサイトからどうぞ。
隔月くらいで発行されている雑誌も内容がかなり濃いので、おすすめです!

歴史魂 公式HP http://rekidama.jp/

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