「天下布武」などと、織田軍団にキャッチコピーつけたり(実際は沢彦和尚発案)、はたまた、耶蘇教(キリスト教)を取り入れて、南蛮文明の積極的輸入なフロンティアセンスの持ち主と言われてるが…
ふざけんな! フロンティアどころじゃなかったぜ!
「天下布武」とかって、いい方のセンスっしょ?有名どころはいいのばっか。
やべーのいっぱいあるんだって!
信長の息子らの幼名って知ってっか?
えーと、信忠が奇妙丸で、信雄が茶筅丸。
まぁ確かに変だけど、何となくセンスあるかなぁ〜って思える感じじゃね?
いやいやいやいや! ヤバいのあるから!
織田信貞(9男)の幼名なんて「人」。ひ・と。
・・・・。笑えないんですけど。
諱 | 幼名 | |
---|---|---|
長男 | 信忠 | 奇妙丸 |
次男 | 信雄 | 茶筅丸 |
三男 | 信孝 | 三七 |
四男 | 秀勝 | 於次 |
五男 | 勝長 | 坊丸 |
六男 | 信秀 | 大洞 (通称「三吉」) |
七男 | 信高 | 小洞(こぼら) |
八男 | 信吉 | 酌 |
九男 | 信貞 | 人 |
十男 | 信良 | 良好 |
十一男 | 長次 | 緑 |
6男以降、適当過ぎ。信長さん、ぱねーす。
「奇妙」も「茶筅」も、信長が、うつけもの全盛期の時の外観だって。なんで自分の黒歴史を息子の名前にするんだ、こいつ。
みどり…
みどりは何となく今っぽいし、衆道全盛期なんだからまぁちょっと背徳感だしちゃったかなぁって思えるが。
「良好」て、状態かよ。「酌」、絶対飲みながら付けたな、こいつ!
つっこみきれねーつの。
にしても「ひと」。いち人間の名前が「人」。人と人がささえあう「人」。
今問われる人間の名前と尊厳。
お前、自分の子の名前、「人」ってつけられる?
いやぁ〜絶対ぐれるでしょ? 今時のDQNネームよりひでー。金八先生もそれは避ける。
親父の方がぐれてるからね。残念ながら。
でもとっくの昔に更生してる頃か?安土城とか作ってるときの子供でしょ。
(信貞は天正2年(1574年)生まれ。安土城は1576年に築城なので、実際建造の最中)
更年期障害かよ。(「人」が生まれた時、信長は40歳)
信貞が13歳で元服したとしてー、それまで「人」ってよばれてたってことだ。
「人様」。
じゃぁ「おひとさまおひとりさまですか?」とか言われてたのか。福沢諭吉のかの名言もかすむぜ。
ぐれるっていうよりも引きこもるわ。完璧に。
いや、まぁそれはそうとして、信長って一般的にはハイセンスっていわれてるじゃん。先進的つーか。マント着たり。地球が丸いこと理解したり。南蛮風鎧きたり、黒人を家臣にしたり。
その名前もテキトーすぎ。
なんだっけ? 弥介?
あぁ、たしかそんなの。地味。
当時の日本の街中じゃ、黒人、すげー目立つのに、名前地味。弥介。
ラオウが、「よしお」って名前みたいな。世紀末覇者よしお。
意外と庶民派なセンスがまたいいと思うんだけどなぁ。
そういや、自分の事「第六天魔王」って呼んでた。すげー自称。超中二病。
第六天とは仏教における天のうち、欲界の六欲天の最高位(下から第六位)にある他化自在天をいう。この天に生まれたものは、他人の楽しみを自由に自らのものとすることができるという。
魔王ってだけでも十分いてぇのに、第六天ってw
壮年すぎたオッサンが、魔王。時のトップが、自称魔王。
子供の頃のヒーロー戦隊でレッド、ブルーをあえて選ばないマイノリティセンス。
会社のボスがさぁ、「えー、皆さんにお話があります。本日より、殿あらため、第六天魔王と呼ぶように。あ、佐藤君、総務には名刺の肩書きもそれにと伝えてください。」って言われたらどうする?
怖いから、呼ぶ。関わりたくない。
ここらへんのセンス、教養人な明智光秀とか細川幽斎とかさぁ、どん引きだ、きっと。え…、なにそれって。
あいつ魔王だしー、殺しとく?
それがしってば勇者!
世界の半分もらわないし! って、光秀くんがんばるんだ。
クソまじめだな。きんかん頭。スルーできない日向殿。
そういや、自称と言えば、信長の若かりし頃の自称「上総守」。何とも恥ずかしい自称。
あー、上総国は親王任国だから。「上総守」は皇族で、かつ親王しか任官されない有名無実な官職だ。
「信長さん、上総守にしましょうぜ!なんかかっちょいいしょ!」って勧めたヤツいたら、まぁ殺されてるな。
あとで「上総介」に言い直してるけど。どっちにせよ恥ずかしい自称。
とまぁ、よく「信長が生きていたら」的な話はテレビでもされるけど、実際、誰も付いてこれなかったような気がする。
死んだあとさぁ、「サル、センスわりー。田舎もんが。」「ヤス、地味過ぎ。つまんねーやつ。」とか思ってる。絶対。自分が飛びすぎなくせに。
いやー、信長さんの「人間五十年」は濃ゆすぎ。
つか、冷酷苛烈なイメージながらも、実はジョークに理解のありすぎる御方だったのではないだろうか。