「最後の忠臣蔵」を観てきました!

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最後の忠臣蔵

赤穂浪士の吉良邸討ち入りで、大石内蔵助率いる46名が切腹により主君に殉じた中、密かに生き残った瀬尾孫左衛門(役所広司)と寺坂吉右衛門(佐藤浩一)という2人の武士。
討ち入りの事実を後世に伝えるため生かされた寺坂は、事件から16年後、討ち入り前夜に逃亡した瀬尾に再会。
そんな2人の武士を描きながら、瀬尾の逃亡の真相に迫っていく作品。

あらすじを知らない上に「忠臣蔵」についてもほぼ無知だったため、多少予習をして臨んだのですが、あの有名な討ち入りのシーンは開始10分程度で終了…。
テスト前日にヤマをはってみたものの、全く的外れだった時のような動揺を若干感じつつも、そんな筆者でも十分楽しめる作品でした。

演出は「北の国から」を手掛けた杉田氏ということで、”北の国からフリーク”の筆者にとっては否が応にもハードルが上がってしまったわけですが、結論からいうと、映画というよりはドキュメンタリー作品を見たという感じでしょうか…。
願わくば映画のエンディングにはハッピー感や爽快感を求めたい筆者には、そこまでリアリティを求めなくても…と多少物足りなさを感じてしまう作品でした。

ただ、館内のあちこちから、すすり泣きが聞こえてきたのを象徴するように、良くも悪くも心を動かされる作品かと思います。
ちなみに「アバター」をも酷評した連れは大絶賛しておりましたので、やはり人それぞれかもしれませんね。大体の映画はそうですけどね…。

~「大石内蔵助」という男~

エンディングにこそもの足りなさを感じたものの、全体を通して十分見応えがありました。
なかでも、かつて新渡戸稲造の「武士道」をバイブルとしていた筆者としては、武士の「仁義」「忠孝」をしっかり描いてくれていたのは嬉しかったです。
後半の見せ場で描かれる、大石内蔵助を慕い義を尽くそうとする多くの武士たちの姿には、思わず胸が熱くなりました…。
全編を通じて「大石内蔵助」はそんなに描かれていないのですが、結果、映画を見終わって一番興味を持ったのは「大石内蔵助」という人物でした。
同僚や部下にあれほど愛された武士とは、どんな人物だったのか。同じ男として実に興味深い…。

~「夕霧太夫」が好きになりました。~

そして余談?!ですが、意外にも孫左衛門の恋の行方が映画を盛り上げているのですが、「大石内蔵助」に負けないぐらい筆者を虜にしたのは安田成美さん演ずる「夕霧太夫」でした。
筆者まだまだ小さい人間ゆえ、“遊女”というものに多少の偏見を持っていたのですが、太夫クラスの女性というのは実に知的で、品格の漂う素晴らしい女性であった、ということを恥ずかしながら初めて知りました。大石内蔵助の娘役の桜庭ななみさんも初々しくてよかったのですが、やはり個人的には夕霧太夫の大人の魅力にも注目していただきたいですね。
夕霧太夫と孫左衛門の恋の行方もポイントです!

そして、その恋の行方を経て、エンディングに向かい凄みを増す役所さんの迫真の演技。そのラストの終わり方に、あなたは「日本人」として何を感じますか。
役所さん演ずる瀬尾孫左衛門のまさに「The 武士」という姿をぜひチェックいただきたいですね。

まだ上映中ですが、よろしければぜひDVDと原作の文庫でもどうぞ!!

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