今回は、龍馬も普通の若者だったんだよ、ってお話。
まぁ、人とは違う考え持ってて、妙なカリスマがあって、モテモテだったのは間違いない。
龍馬がモテるって言ってもさぁ、坂本龍馬の人生31歳の人生の中で、記録に残ってるのって「平井加尾」「千葉佐那」「楢崎龍」の三人でしょ?まぁ普通?
土佐っぽはそんなにモテんぜよ!「おもと」も入れれば、行った先々で彼女ができるってのはモテてるだろー。しかも金持ちでも官位持ちでもない、土佐下士の脱藩浪士のクセにモテるってのがスゴいんだよ。
金持ちだし。実家が。
いやいや、ダメんずの魅力かもしれん。お龍はともかく、平井加尾や千葉左那は家柄がしっかりしてるから、ますますダメんずなんてハジメテ!きゅん! と逆に新鮮だったのかも。(平井加尾の実家は土佐新留守居組の家柄、千葉左那は幕末江戸三大道場の一「玄武館」創設者千葉周作の弟定吉の娘)
まぁな、千葉のおひい様、さな子嬢にとっては男なのに長刀(なぎなた)の目録をとるなんて、ちょっと個性的!って思っちゃったんじゃない?
(千葉左那の本名はさな子と言われていますが、ここでは有名な千葉左那で通します)
坂本龍馬って北辰一刀流免許皆伝じゃないのか? 長刀!?
桂小五郎とか武市半平太と違って免許皆伝とってないんだな。しかも初目録。長刀の。
龍馬、たぶん、剣はそれほど強くない。(読んでる方、怒らないで!)
おそらく、大学教授じゃなくって、塾の講師程度だったはず。
大河ドラマで、長刀もってるシーンもなかったよなぁ。
左那ちゃんかわええから長刀コースに転籍したのかもしれんが。まぁその腰の軽さが歴史的偉業をなす要因かもしれん。
お龍に関しては、やっぱ女手一つで父のいなくなった楢崎家を支えていた母性を”ダメんず”龍馬がくすぐっちゃったんかな。ところで”ダメんず”って、まだ世間で言うのか?
人によっては、龍馬って、たしかにダメ男っぽく見えたのかもなぁ。
龍馬も、もとから凄かった訳じゃないでしょ。現代目線で見ても、普通の若者だなぁ、っていう点が多いよ。
キレやすい幼少期 | 幼い頃に入った漢学塾で、いじめらてキレ、抜刀事件を起こす。 |
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ころころ変わる思想 | 土佐勤王党加盟時は、龍馬もバリバリの攘夷派だったぽい。それゆえに脱藩している。大河ドラマのように、武市に押し切られ、しぶしぶ加盟した節はない。その後は、開国派傾向。勝に出会うまでは攘夷一色だったような。 |
なんせ自慢しまくる | 「桂小五郎っていう、超有名な人に会ったオレ、すげー!」 「勝先生って超すげー人に、誰よりも可愛がられているオレ、すげー!」 「松平春獄公にHA・I・E・TSUしたオレ、すげー!」 といった、自慢しまくりの手紙を、姉である乙女に、一方的に送りつけている。 |
龍馬さん、絵に描いたようなミーハーかつシスコンだったんだな。
「東京で歩いてたら、AKB48の女の子、見たんや!かわええ!すんげ!触りてぇ!」と変わりないわ。
日本の未来を憂う志士つーよりも、有名人に会うのに一生懸命だった龍馬。まぁ有名人に会う為にはそれなりの事をしなきゃいけないから、がんばったんだろうな。
未だに、龍馬のような浪人が、なんで幕府政事総裁職まで務めた春獄公に拝謁できたのか、謎でしょ。裏ワザ使ったとかしか思えないぞ。
いつの世もミーハー魂は行動力の源だからな。実際会えちゃうってのがすげーけど。
「今話題の”尊王攘夷”。マジかっけー!」ってのが、当時の志士たち若者の、最先端の流行だったんだし。みんなミーハーだよな。
そんな中、龍馬って、もっともミーハー。ころころ考えが変わる。
当時最先端の蒸気船の運用はマスターせず、海軍操練所の開設に力を入れてみたり、亀山社中を設立したが商売は二の次、薩長同盟を結ばせる事に奔走したりと、イマイチ本業に身が入らないよねコノ人。
真面目じゃない人なんだな。
真面目が美徳な当時じゃ、やっぱり龍馬はふらふらしてるダメ男に見えたんかもなぁ。
コピーライター兼プロジェクトマネージャーだけど、現場の仕事には興味があんまりない。
プランナーとして敏腕だったって事だよなー。
もし龍馬が生きていたらって話がよくあんじゃん。
多数の意見で大商人、って言われてるけど、絶対ちがう。
いやぁ、ちがうね。
龍馬のことだから、商売も途中で飽きてる。
じゃー、なんだ?
龍馬が生きてたら「冒険家」。絶対そうだ。船は乗ってると思うから、航海の更なる望みを目指すだろう、と。
おぉー新しい。日本版インディージョーンズ。それアリじゃね?どっかの映画制作会社がインディー龍ーンズとかで映画化しねーかな。パラレルワールドの龍馬伝。
そのさー、ネーミング、何とかならんの?
龍馬のネーミングとかキャッチフレーズはなかなかセンスが良いからそれを見習えぃ!
以下、龍馬語録&考案物。
- 今一度日本を洗濯いたし申候
- 坂本乙女に宛てた手紙
- すこしエヘンに顔をし、ひそかにおり申し候。エヘン、エヘン
- 坂本乙女に宛てた手紙その2
- 船中八策
- 土佐藩船「夕顔丸」の中で後藤象二郎に提言した新政府の方針 , 五箇条の御誓文の原文にもなる
- 亀山社中
- 貿易商社にして浪士の秘密結社、さだまさしのバックバンドではない
- 海援隊
- 貿易商社にして私設海軍、武田鉄矢率いるバンドでは決して、ない
- 少し叩けば少し響き、大きく叩けば大きく響く
- 明治の元勲大西郷を評しての言葉
有名人に会いたい、なんかよくわかんないけどデッカイ事を言う、女を見たら口説く。
いつの時代にもいるだろう普通の若者だよな。
俺はいつ死んでも良いよとか強がるし。新しい物好きだし。
等身大のヒーロー龍馬!!
普通の若者が、やりたいことやってたら、いつのまにか凄い事やってしまっていた!って感じで、本当におもしろい生涯だなぁ。
実家が金持ちだからできたことだけどな。
龍馬伝もそろそろクライマックスだしな。ミーハーに磨きをかけろ!